この記事では,フォーナインズ(999.9)についてご紹介します
フォーナインズ(999.9)ってなんだか高いメガネのイメージがあって,よくわからないブランドですよね
その悩みを解決するのが2時間の取材を経て完成したこの記事です!
この記事を読めば,フォーナインズ(999.9)のすべてがわかるので,メガネ選びの参考になりますよ!
芸能人も愛用者多数な999.9(フォーナインズ)を通して見る,昨今のメガネ市況とは
お値打ちなものって海外製で,中国を筆頭に他アジア諸国で作られているんですが…
どうやってコストを下げるかというと主に製作工程を削減するんですね。それが人件費の削減にもつながります
良い眼鏡は職人さんを介して削り出しで作りますがやはり高くなります
また,材料の側面で言えば例えばメタルフレームなら合金にすれば安く済みますね。対してフォーナインズが使用しているチタンはモノとしての単価が高いので…
ぼくのメガネ。フォーナインズのメガネの金属部分はもちろんチタン製です
しかし合金にもメリットはありますよ!
カラーリングの側面で言えば青や赤など,鮮やかな色を振り分けたりすることも可能ですね
一方でチタンはいろんな色を乗せるのは難しいと言われています
海外のメガネ文化って「直して使う」文化がないんです。横着に言うと使い切りです
対して日本では「良いものを直しながら長く使う」文化がありますよね
ですので丈夫なチタンフレームは海外ではメジャーでない要因の一つだと思います
では話題を変えてフォーナインズについて伺いますね
999.9(フォーナインズ)のフィッティング技術は世界一ィィィィーーーー! クリーニングも
フレーム選びから検眼,レンズ選び…だいたい1時間くらいになります。すると自然と
お客様とわたし
というパーソナルな関係になるんですね
このくだり,僕の眼鏡学校時代にお世話になった尊敬している先生からの受け売りでもあります(笑)
「○○さんいますか?いついつに買いに行きたいのですが」
など事前にお電話など頂ければ,その時間は(無理がなければ)空けておきます
実際にぼくがメガネを買うときやフィッティングをお願いするときは,事前に
「水谷店長いらっしゃいますか?」
と電話してから行きます
それは水谷店長が言われたとおり
「フォーナインズでメガネを買う」
というより
「水谷店長からメガネを買う」という感覚だからです
これが水谷店長が言われた「人から買う」ということだと思います
あ,フォーナインズのスタッフのフィッティング技術って凄いですよ!
ふつうのメガネ屋さんで「こんなに細かく注文したら嫌な顔されるだろうなぁ」という要望も笑顔で応えてくださります!
神業のようなフィッティング技術
続きましてほとんどの人が聞いたことがないと思われる「オプトメトリスト」についてご説明します!
999.9(フォーナインズ)はフレームだけじゃない。オプトメトリストはメガネのスペシャリスト!
海外の先進国では眼科とメガネ屋をつなぐオプトメトリストという専門職があるそうです
オプトメトリストの処方箋を持ってメガネ屋さんへメガネを作りに行くというのがごくごく当たり前のルーティーンなんだそう
そうすることで,その人の目の問題の早期発見に繋がったり,もしくはすでに発症している目の問題に適切な対処ができたりするそうなんです
すると出来上がるメガネには自然と差が出てしまうんです
このような事象はこの業界だけではないのでしょうが,メガネ業界は特に出来上がりのモノに差が出ると感じてます
えぇ。ですがオプトメトリーは100年以上もの歴史があり,つまりそれは学問なんです
体系化されているうえに臨床で培われたデータ論でもあるんです
そういうものを指針とすることが個人的には大事だと思うんですよ
もっと噛み砕くと感覚の話ではなく,算数とか数学とかと同じで
メガネレンズには正解があるんですよ!
そうなんです。こうやさんが『明日からメガネ屋を始めます!』といってメガネ屋になれてしまうんです
検眼で使う機械は数時間もレクチャーを受ければインスタントには使うことは出来ますからね
びっくりですよね
また,オプトメトリストって先進8カ国のうち7カ国では国家資格なのですが,日本では国家資格ではないんですね
※先進8カ国:米英独仏伊日加露
そうです。日本でのオプトメトリストってJOAという公認団体のみの資格なんです
ひょっとしたらメガネ屋さんに勤めている方々ですら知らないかもしれない笑
※参考:日本の公認資格・認定眼鏡士の位置づけ
認定眼鏡士S:実務経験+受講+申請
認定眼鏡士SS:専門学校卒業もしくは実務経験+試験
認定眼鏡士SSS=オプトメトリスト:実務経験+試験+実技試験
あぁ~利権とかいろいろありそうですね…
オプトメトリスト,資格化されるといいですね!それが日本人の視覚を守る健全な道ですもんね!
資格と視覚をかける高等ギャグ。みんな使っていいよ
その通りだと思います。自分はその想いをフォーナインズを通してやっています
フォーナインズのコンセプトやメカニカルな部分があるからこそ,僕の想いを体現できるメガネをお客様へ提案することができるんです
確かにフォーナインズのメガネって掛け心地が良くて顔の中で安定しているんですよ
フォーナインズのメガネは休日に使い,平日はTheo(テオ)のメガネを使っているんですが,やっぱりフォーナインズのほうがラクです
Theo(テオ)のメガネ。ベルギー産。超スクエア。たまにとがったカドで痛い思いをする
フォーナインズショップのスタッフが言うのも変かもしれませんが,そのテオでしたり,他にもアランミクリ,オリバーピープルズ,オークリー,アイシーベルリンなどなど…海外ブランドも素晴らしいと思いますよ!
それぞれのブランドにポリシーがあって,それを曲げていないハウスブランドってやっぱり凄いですよね!
一長一短がありますが,それが魅力でもあって…
こと今はメガネフレームに関して話してますが,なんでもそうですよね!
オプトメトリストはエリートの集まり。999.9(フォーナインズ)以外のお店でもオプトメトリストがいるか確認しよう
厳密に言うとオプトメトリスト(=認定眼鏡士SSS)が参加できる場もあれば,認定眼鏡士SSやSの方が資格を維持するために参加する場もあります
あくまで『単位』という認識ですね
そのとおりです。それが年に2~3回開かれますね
内容は昨今のメガネ事情はもちろん,両眼視機能といって
『人間は両目を使っていること』
に対する学問がレンズメーカーさんも巻き込んで今現在ブームになっているというか
生物学的な話になってしまって申し訳ないんですが,ヒトは進化の過程で目が横から正面に寄っていったんですね。魚類からの進化の過程のアレです
単眼視から両眼視になっていったんです
その結果,立体的にモノを見ることが可能になりました
すると狩りなどのパフォーマンスが上がり,食物連鎖の頂点に立つこともできたわけです
ですが,このせっかく長い時間かけて手に入れた両目の共同作業が苦手な方が結構いらっしゃるんですよね
先天性の場合もあれば後天性の場合もあります。後天性ってドキっとしませんか?
適切な視力矯正を怠ってきたがために両眼視機能の低下を誘発してしまうケースもあるってことです
ですよね!そういった背景があって,両眼視機能が不安定なお客さんを助けるためには?という講義も最近は多いですね
具体的な処方の工夫や,VTと言ってビジョントレーニングで解決する方法とか
いえ,メガネの度数や特殊なレンズで治していくんです
場合によってはトレーニングツールも使います。あとレンズカラーも大切で…僕は処方のエッセンスに加えます
調節緩和剤や近視抑制剤を始めとする目薬は僕らは処方できないんです
「できない」
っていう表現ですと
「なんだ,眼科さんの方が話が早いし優れているのでは?」
と思われるかもしれませんが,そこがオプトメトリストの価値に直結するお話しなんですね
大半の眼科さんにはそのトレーニングの知識やオプトメトリー的な処方はまだまだ浸透してないように感じます
誤解のないように言いますと,日本以外の他先進7か国では眼科さんとオプトメトリストでは『持ち場』が違うんですよね
メガネの度数処方や眼のトレーニングはオプトメトリスト,眼病対処や手術は眼科さんというイメージです
そうなんです。1つは上記のような講義,その他はレンズメーカーの技術者さんを呼んで昨今のレンズ事情などの講演など…知識の研鑽が出来ますからね
999.9(フォーナインズ)を愛する水谷店長の仕事の流儀とは
学問としてのメガネ“も”好きだから,ですね!
僕がこの世界に入ったのって,綺羅星の如く輝くメガネブランドに惹かれたのがきっかけなんですよね
「これだけで表情を変えられるお洒落アイテムって凄いな」と
学生時代に「メガネすげーやんか!ヤバいわ」
と思ったんですね
そういったメガネデザインへの想いがありましたから,眼鏡学校に入って
「ちょっと待ってくれ」と
「なんだこの医学の見地は」
と驚きまして笑
眼鏡学校の先生にも最初けっこう言われたんですよね
「水谷,せっかくそんなにメガネのブランドやファッション知ってるんだったらさ,人助ける知識も身につけたくない?」
って。「もっと深いよ」っていう内容を言われたわけです
それを聞いて
「いやいやちょっと待って下さいよ」
「メガネなんてオシャレでカッコよきゃいいんですよ」
と最初の3ヶ月くらいは思ってたんです
そしたら学校に通ううちに,徐々にですが
人の目を助けなきゃ
と思い始めたんですよね
いま考えてみると潜在的にそっち寄りだったのかもしれません。気がついたら人の役に立ちたいという気持ちを強く持っていました
フレームブランドは999.9(フォーナインズ)だけじゃない。メガネの世界へのきっかけを熱く語る
そのうちにオプトメトリストという資格の存在も知って勉強するようになったんですが,先生や同級生ら周りにも助けられましたね
さきほどお話ししましたとおり,僕が眼鏡学校に通っていたときは黄金のメガネフレームブランド乱立時代で…メガネブランドが好きで眼鏡学校に入った人が多かったんですね
「あ,○○くんはオリバーピープルズなんだね」
「アランミクリのカラーって最高だよね!」
「あ,それフォーナインズじゃん」
といった会話で仲良くなるような集まりで…
ちなみに当時,僕はフランスのファースアファースというメガネをかけていました
はは(笑)それでたまたまそのグループ同士仲が良くなって
「メガネが持つ両側面であるファッションの見地,医学としての見地と両方盛り上げていけばいいよね」
となったんです。眼鏡学校を卒業してから10年以上経っていますが,いまだに仲が良いですね!
本当にメガネは奥が深いですよ
フレームのトレンドもあるし,レンズのトレンドもあるし,医学のトレンドもあるし…常に追っかけていないといけない
終わらない終わらない。これからも勉強していきます
…いや,勉強って意識はないですかね。趣味の一つでもあるので(笑)
2019年6月,水谷店長が独立され,名古屋市千種区に「ミルヒト」をオープンされました!
ミルヒトにお伺いした記事はこちら!
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